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あいさつ

理事長 枡田ふみ

私の両親は「育ての親」として一定期間、里親委託児童と暮らす養育里親をしています。

里親委託児童のことをいつも妹と呼んでいるので、以下、妹とさせていただくことをお許しください。

2009年の夏頃より、当時高校2年生だった妹の進路や将来について家族で話し合う機会が増え、妹が巣立った後の不安や恐怖と闘っていること、友達との違いに戸惑い、葛藤していることを知りました。

巣立った後に対する不安が大きすぎて、楽しいはずの未来が「怖い」と泣いていた妹。「仕方がない」と唇を噛みしめながら必死に前を向いていこうとしていた妹。

その頃の妹には、夢や希望をもつ。そんな余裕すらありませんでした。

安心して夢や希望をもてるようにしてあげたい。これから楽しいことがたくさんたくさん待っているんだよと伝えたい。そして、自分の思いを諦めないでほしい。

環境さえ整っていれば、基盤さえあればどれほど生きやすくなるのでしょう。

「好きなことしい。何かあったら絶対たすけるから」そう言える環境をつくりたいと思いました。

「妹たちをたすけたい」この思いから、多くの方々のご理解やご協力、ご支援をいただいて2010年5月に「おかえり」は生まれました。

何かあったときや困ったときなどに「おかえりがある」 という心の拠り所、いつでも 「ただいま」 と帰れる場所、そして、どんなときでも 「おかえり」 と迎えてもらえる居場所として機能することで、里親家庭や児童養護施設等を巣立った後も自立し、安心して暮らせる環境を整えていけると考えています。

心の拠り所があることで心が安定し、自分の好きなこと、興味のあることを我慢したり諦めたりすることなくチャレンジすることができると考えます。楽しい未来、楽しい毎日を心から楽しく、幸せに暮らしてもらいたい。

これが 「おかえり」 の原点であり、原動力、そして願いです。

2018年3月20日

おかえりの理念・目的・対象

理念 里親家庭や児童養護施設等を巣立った人たちが自立し、安心して暮らせる社会作りに貢献します。
目的 この法人は、社会的養護を必要とする子どもたちや支援する人々が繋がりあうことを促進し、子どもたちが里親家庭や児童養護施設等を巣立った後も自立し、安心して暮らせるよう援助・支援すると共に、社会的養護に関心をもち行動する人を増やすことに寄与することを目的とします。
対象となる人 里親家庭や児童養護施設等で暮らす子どもや巣立った人
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