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法人設立6周年を迎えました!

2016年05月19日 

NPO法人 おかえり 法人設立6周年を迎えて

                      理事長 枡田 ふみ

 

日頃より、「おかえり」の活動にご理解やご支援、ご協力いただき、ありがとうございます。

本日、平成28年5月19日、NPO法人 おかえりは法人設立6周年を迎えました。

 

「妹たちをたすけたい」。この思いからはじまった「おかえり」。

私や家族だけのものだったこの思いが、一人、また一人と共感してくださる方々とのご縁をいただき、振り返れば本当にたくさんの方々との出会いを通して今日まで道が拓けてきました。いつも支えていただき、応援してくださる皆様に心より感謝申し上げます。

 

妹(里子)との暮らしを通して知った、社会的養護を巣立ったあとの具体的なアフターフォローや社会的な支援がとても少ない現状、巣立つことに不安を感じている子どもたちや巣立ったあとにしんどい思いをしている人たちの存在。そして、「私どうしたらいいの」と泣き崩れる妹の姿を目の当たりにしたときに、「好きなことしい。何かあったら絶対たすけるから」そう言える環境を作りたいと思いました。

何かあったときや困ったときに「おかえりがある」という心の拠り所、いつでも「ただいま」と帰れる場所、そして、どんなときでも「おかえり」と迎えてもらえる居場所として機能することで、社会的養護の下を巣立ったあとも自立し、安心して暮らせる環境を整えていけると考えています。

心の拠り所があることで心が安定し、自分の好きなこと、興味のあることを我慢したり、あきらめたりすることなくチャレンジすることができると考えます。

楽しい未来、楽しい毎日を心から楽しく、そして幸せに暮らしてもらいたい。

これが「おかえり」の原点であり、原動力、そして願いです。

 

「おかえりをつくろう」と思い立った平成21年9月より目指している「30年後の未来」があります。それは、「社会的養護の下を巣立った人たちやその子どもたち、「おかえり」メンバーや地域の方々…たくさんの人が「おかえり」に集まって、子どもたちが走り回っているのを大人たちはあたたかい目で見守っている。そして、社会的養護が特別なことではなく、一つの形として社会の中に受け入れられ、笑顔が溢れている。そんなあたたかい未来をつくりたい。」という未来。この実現に向けて、今何ができるのかを考えながら、さらに活動を充実させていきたいと考えています。

 

法人設立6周年を迎え、改めて、社会的養護の下を巣立ったあとのアフターケアの必要性を感じています。社会的養護の下で暮らす子どもたちが夢や希望をもって巣立っていけるように。そして、巣立った人たちが自立し、安心して暮らせるように。一人でも多くの方に知っていただき、あたたかい支援の輪が広がっていくことを願います。

 

本日より、また一歩、一歩、今出来ることを精一杯務めていく所存です。

どうか今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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