16年が経ちました
- 2025年09月06日(土)
こんにちは(*^^*)
今日は、私にとって特別な日。
「おかえり」を作ろうと決めた日です。
2009年9月6日。
今日でちょうど16年が経ちました。
両親が養育里親として初めて迎えた妹(里親委託児童)との出会いから生まれた「おかえり」。
当時、里親家庭や児童養護施設などを巣立った後の具体的なアフターフォローや社会的な支援がほとんどない現実・現状を知り、「妹たちをたすけたい」という思いと、「安心して我が家を巣立たせてあげたい」という思いが湧いてきました。
「好きなことしい、何かあったら絶対たすけるから」そう言える環境をつくりたい。そして、気兼ねなく、いつでも帰ってこれる居場所(心の拠り所)をつくりたいと動き出し、今日に至ります。
当時思い浮かべていたのは、「30年後の未来」。
「里親家庭や児童養護施設などを巣立った人たちやその子どもたち、家族、里親さんや施設の方々、「おかえり」メンバーや地域の方々…たくさんの人が「おかえり」に集まって、子どもたちが走り回っているのを大人たちはあたたかい目で見守っている。そして、社会的養護が特別なことではなく、一つの形として社会の中に受け入れられ、笑顔が溢れている。そんなあたたかい未来をつくりたい。」
その未来を目指して16年。
ようやく、本来やりたかった「ふるさとプロジェクト!」を本格的に進めていける基盤が整いました。
気軽に立ち寄れる居場所「life café」の充実、食からのアプローチ、食料品等の送付、野菜の収穫体験などを通して、巣立った人の「ふるさと」をつくろうというプロジェクトです。そして、どんな状況・状態でも何か力になれるよう一人でも多くの人とつながりながら「すきなことしい」と言える環境を整え、サポート体制の強化に努めます。
里親家庭や児童養護施設などで暮らす子どもたちや巣立った人たちとのつながりが少しずつ広がり、とてもとても多くのご縁に恵まれ、たくさんの方に支えていただき、思い描く未来へ向かって歩むことができています。皆さまに、心から感謝しています。
里親家庭や児童養護施設などで暮らす子どもたちが安心して巣立っていけるように。そして、巣立った人たちが自立し、安心して暮らせるように。
私にできること、「おかえり」にできること。
一歩、一歩、今出来ることを精一杯歩みを進めていきます。
皆さま、いつもありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ふみ
夏季休業のお知らせ
- 2025年08月09日(土)
「NPO法人 おかえり」は、下記日程を夏季休業とさせていただきます。
夏季休業 8月13日(水)、14日(木)、16日(土)
この期間は留守番電話になっており、対応は8月19日(火)以降にさせていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

ふみ
今月下旬に「おしごとフェア」を開催します!
- 2025年08月09日(土)
こんにちは(*^^*)
今月下旬に「第4回 おしごとフェア」(主催:NPO法人 おかえり、共催:奈良県・奈良市、後援:公益財団法人 森田記念福祉財団・畿央大学)を開催します!
この「おしごとフェア」は、奈良県内の里親家庭・ファミリーホーム・児童養護施設で暮らす中学生を対象としています。
中学生という早い段階から、「はたらく大人」と出会い、生き方・働き方に触れる機会があることで、自分の得意なことや苦手なこと、興味のある分野や苦手な分野に気づき、自分に合った進路や職業を見つけ、自分らしく生きることができるきっかけの一つになればという思いから企画し進めている「おしごとフェア」。
共催いただく奈良県、奈良市、後援いただく公益財団法人 森田記念福祉財団、畿央大学、そして開催時期や内容などを一緒に考えてくださっている児童養護施設の皆さま、講師を務めてくださる先生方…たくさんの人のつながりによって当日に向かって準備を進めています。皆さま、ありがとうございます。
子どもたちにとって実り多い時間になるといいなと思っています(*´▽`*)

ふみ
食料品を送付しました
- 2025年08月09日(土)
こんにちは(*^^*)
今日は食料品を送付しました。
食料品の送付は、里親家庭や児童養護施設などを巣立ち、一人暮らしをしている希望者へ定期的におこなっています。 本人の好みに合わせて詰めるのも楽しいひととき。体に良さそうなものやすぐに食べられるもの、自分ではなかなか買えないような少しいいものを入れることも( *´艸`)
食料品には、それぞれに「おかえりポストカード」にお手紙を書いて同封しました。 食料品送付を通してつながりを感じたり、ほっこりしてもらえるといいなぁ🐸
食料品を送付するときや送付した後、巣立った人たちといろいろとやりとりをする中で、生活状況を確認したり、「実は…」と相談につながったりすることも少なくありません。 「いつでも連絡してね」と伝えていますが、自分から連絡することがなかなか難しい、ハードルに感じるという人もいるのではないかと感じています。そんな中で、この食料品の送付は本人が受け取りやすく、つながりやすい、そんな側面もあるように思っています。
さまざまな方にご協力いただきながら定期的におこなっている食料品の送付、これからも続けていけるといいなと思っています。

ふみ
「with」が7月に10周年を迎えました
- 2025年08月09日(土)
こんにちは(*^^*)
久しぶりのブログになりました。毎日暑い日が続いていますがお変わりなくお過ごしでしょうか。
いろいろとお話ししたいことがあるのですが、一つずつ。
先月、7月1日に奈良県委託事業 子どもの「自立」サポート事業を受託し、「自立サポートセンター with」を開所して10年が経ちました。

里親家庭や児童養護施設などを巣立った後、いつでも相談できるように。気軽に立ち寄れる居場所(心の拠り所)の一つになれるように。まずは、里親家庭や児童養護施設などで暮らしているときからつながり、そのつながりを大切にしたい。
その思いから「with」では、さまざまなサポートに加え、「SST(ソーシャル スキル トレーニング)」や「おかえりサロン」、「児童養護施設職員向け交流会」などを実施しています。
2015年に「with」を開設した当初は日々手探りの状態でしたが、里親さんや児童養護施設など、児童相談所など、そして里親家庭や児童養護施設などで暮らしている子どもたちや巣立った人たちに教えていただきながら少しずつ形ができてきました。現在はセンター長を務めるスタッフを中心に日々活動しています。
開所から10年経ち、さまざまな方から里親家庭や児童養護施設などで暮らす子どもたちや巣立った人たちの未来を一緒に考える機会をいただいています。本人から連絡をもらうことも多く、そのつながりをうれしく思っています。
里親家庭や児童養護施設などで暮らす子どもたちが安心して巣立っていけるように。そして、巣立った人たちが自立し、安心して暮らせるように。
今後も今できることを精一杯努めてまいります。
一人でも多くの方に知っていただき、あたたかい支援の輪が広がっていくように…今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ふみ
「おかえり」15周年を迎えました
- 2025年05月20日(火)
こんにちは(*^^*)
2025年5月19日、「おかえり」設立15周年を迎えました。
「おかえり」に関わるすべての方に感謝申し上げます。
2007年に両親が養育里親として初めて里親委託児童を我が家に迎え、生活をともにする中で、さまざまなことを知りました。自分が当たり前だと思っていたことが当たり前でないということにもたくさん出合いました。
初めて我が家にやってきた子が高校2年生になった2009年の夏、里親家庭や児童養護施設などを巣立った後の具体的なアフターフォローや社会的な支援がほとんどないことを知り、目の前にいるその子が安心して我が家を巣立っていけるように、そして、巣立った後も安心して暮らせるように。いつでも気兼ねなく帰って来れるように。そんな思いから活動を始めました。
当時は里親家庭や児童養護施設などを巣立った後のアフターケアについて、インターネットで調べてみてもほとんど情報がない状態でした。全国で先に活動されている団体へ訪問し、お話を伺ったり、サロンに参加させていただいたり、奈良県内の児童養護施設や児童相談所の方々にお話を伺ったりしながら、本当に必要なのか、どんなことが必要なのかなど、学ばせていただきながら法人設立に向けて歩みを進めていきました。さまざまな方にお力添えいただいて、2010年5月19日に「おかえり」を設立しました。
あれから15年が経ちました。
「30年後の未来」という未来ビジョンは当時から鮮明に描いていたものの、すべてが手探りの状態。そんな中でも、一歩、一歩、今できることを精いっぱいと今日まで歩むことができたのは、どんなときでも、児童養護施設長はじめ職員の方々や里親さんたち、児童相談所の方々、関係機関の方々、地域の方々、「おかえり」メンバーの存在があったからだと感じています。そして何より、巣立った人たちのつながりがあったからだと思います。
15年経った今日は、アフターケアが制度化されていて、全国にたくさんの団体が活動されていて、里親家庭や児童養護施設などを巣立った人が自立し、安心して暮らせる社会へと進んでいるように感じています。
「30年後の未来」を思い描いて15年。ちょうど半分の時間が流れました。
これからの15年。やりたいこと、実現したいこと、未来に向かって思い描いていることがたくさんあります。一歩、一歩、今できることを精いっぱい、歩みを進めていきます。
私が、そして「おかえり」ができることは微力ですが、さまざまな方とつながりながら、「好きなことしい、何かあったら絶対たすけるから」そう言える環境を整えていきたいと思っています。
今日までご理解やご協力、ご支援くださった皆さま、応援してくださった皆さま、ありがとうございます。今日からまた歩みを進めてまいりますので、どうかご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

理事長 枡田 ふみ
奈良新聞に掲載されました
- 2025年05月16日(金)
こんにちは(*^^*)
本日、奈良新聞の「奈良人【福祉編】子どもたちを支え育てる温かな輪」というテーマで、いつも大変お世話になっている児童養護施設 大和育成園 岡田 悟園長と「おかえり」理事長 枡田 ふみの対談記事と、公益財団法人 森田記念福祉財団 堀田 吉彦事務局長のコメントが掲載されました。
よろしければお読みいただけると幸いです🐸

NPO法人 おかえり
「おかえりに言えばなんとかなる」
- 2025年04月23日(水)
こんにちは(*^^*)
「困った」ことに出合ったとき、「おかえりに言ってみよう」と思いついてくれること、言ってくれること、とてもうれしいと思っています。
「おかえりに聞けばなんとかなる」そんな、病院で言えば総合案内所のようなイメージをずっと描いています。
一つひとつのご縁を大切にしながら、さまざまな方とつながり合って、どんな状況・状態でも何か力になれるように環境を整えたいと思っています。

ふみ
巣立った人の結婚式に参列しました
- 2025年04月19日(土)
こんにちは(*^^*)
我が家のモッコウバラ、今年も咲いています。とってもきれい✨

さて、先日、里親家庭や児童養護施設などを巣立った人からお招きいただき、結婚式に参列しました。
本人とは里親家庭や児童養護施設などで生活しているときに出会い、「SST」や「おかえりサロン」などに来てくれていました。
巣立った後も仕事が休みの日に「今日行ってもいいですか?」と定期的に来てくれていました。
出会いから9年。
本人の幸せの日に、立ち会わせてもらうことができて、とても幸せでした。
本人の人柄が溢れる結婚式、そして披露宴でした。
私もそうですが、参列されている方々もたくさん泣いて、たくさん笑って、とてもとてもあたたかい時間でした。
突然のスピーチにご指名いただき、お祝いの言葉を伝えることができました。
また、お二人の紹介ムービーを見ながら、これまでの本人と過ごしたときの時間が次から次へと浮かんできたのと同時に、周りの方々から愛されてきたことが伝わってきて、そのあたたかさにうれしくて涙が止まりませんでした。
本当によかった。
これからの未来も2人仲良く歩んでいってね。
おめでとう。

ふみ
何年経っても
- 2025年04月09日(水)
こんにちは(*^^*)
今日もとってもいいお天気ですね☀
先日、我が家を巣立った子と飲みに行ってきました🍻
その子のお誕生日のお祝いをしたのですが、出会った頃は中学生だったのが、当時の年齢からすると倍近い時間が経ったんだなぁとしみじみと。「こうしてふみ姉と飲めるのうれしい」と巣立ってからも一緒に時間を過ごせることを喜び合っていました。
その子との話の中で、先日お誕生日を迎えたときに、自分が我が家へやってきたときの私の年齢になったんだと気づいたという話がありました。
当時の私はというと、「おかえり」を設立して1年近くが経った頃でまだまだ手探りの状態で、「まずは知ろう」と大学の通信学部に入学したところで、養育里親の両親や里親委託児童の中高生の子どもたちと生活を共にしていました。
実際にそのときの私の年齢になってみて思ったこと、感じたこと、今だからわかること…いろいろと話してくれていました。
そして、帰れる場所があること、戻れる場所があること、行っていい場所があること…それがあったから、いろんなことがあってもやってこれたという話も。
今年度より、「ふるさと」(心の拠り所)を作ろうという「ふるさとプロジェクト!」を本格的に進めようと思っていることを伝えると、「絶対いる!」と前々から話していたことがいよいよ進んでいくことを一緒に喜び、どんなふうにしていこうかと話に花を咲かせていました。
「おかえり」は、里親家庭や児童養護施設などを巣立った人たちの「ふるさと」(心の拠り所)をつくりたい。そして、第二・第三の「実家」のような存在になれればと思っています。
「おかえり」に行けばいつもの人がいて、その日の気分で選んだマグカップにおいしいコーヒーを入れてもらい、手作りのお菓子を食べながらいろんな話をする。その中で、困り事などが出てくれば相談できる。そして、明日への活力をつけて、「また来るわ~」とそれぞれの地域に帰っていく。私たちが目指しているのは、何かあったときはもちろん、何もなくてもフラッと立ち寄れる居場所の一つになることです。
現在、「life café」のキッチンスペースのリフォームをしています。
以前のブログでご報告しました、「丸紅基金 2024年度(第50回)社会福祉助成」に採択いただき、冷蔵庫やオーブンなどを購入し、完成に向けて進んでいるところです。
「おかえり」が目指す「30年後の未来」。
その「30年後の未来」を見据えて、近い将来、地域に開かれ、誰でも利用できるカフェをつくりたいと考えています。その一歩として、「life café」にいつでも気軽に立ち寄れて、身体に良いものを食べることができ、明日への活力をつけることができる、そんな居場所としての環境を整えたいと考えています。

ふみ