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「おかえり」15周年を迎えました
こんにちは(*^^*)
2025年5月19日、「おかえり」設立15周年を迎えました。
「おかえり」に関わるすべての方に感謝申し上げます。
2007年に両親が養育里親として初めて里親委託児童を我が家に迎え、生活をともにする中で、さまざまなことを知りました。自分が当たり前だと思っていたことが当たり前でないということにもたくさん出合いました。
初めて我が家にやってきた子が高校2年生になった2009年の夏、里親家庭や児童養護施設などを巣立った後の具体的なアフターフォローや社会的な支援がほとんどないことを知り、目の前にいるその子が安心して我が家を巣立っていけるように、そして、巣立った後も安心して暮らせるように。いつでも気兼ねなく帰って来れるように。そんな思いから活動を始めました。
当時は里親家庭や児童養護施設などを巣立った後のアフターケアについて、インターネットで調べてみてもほとんど情報がない状態でした。全国で先に活動されている団体へ訪問し、お話を伺ったり、サロンに参加させていただいたり、奈良県内の児童養護施設や児童相談所の方々にお話を伺ったりしながら、本当に必要なのか、どんなことが必要なのかなど、学ばせていただきながら法人設立に向けて歩みを進めていきました。さまざまな方にお力添えいただいて、2010年5月19日に「おかえり」を設立しました。
あれから15年が経ちました。
「30年後の未来」という未来ビジョンは当時から鮮明に描いていたものの、すべてが手探りの状態。そんな中でも、一歩、一歩、今できることを精いっぱいと今日まで歩むことができたのは、どんなときでも、児童養護施設長はじめ職員の方々や里親さんたち、児童相談所の方々、関係機関の方々、地域の方々、「おかえり」メンバーの存在があったからだと感じています。そして何より、巣立った人たちのつながりがあったからだと思います。
15年経った今日は、アフターケアが制度化されていて、全国にたくさんの団体が活動されていて、里親家庭や児童養護施設などを巣立った人が自立し、安心して暮らせる社会へと進んでいるように感じています。
「30年後の未来」を思い描いて15年。ちょうど半分の時間が流れました。
これからの15年。やりたいこと、実現したいこと、未来に向かって思い描いていることがたくさんあります。一歩、一歩、今できることを精いっぱい、歩みを進めていきます。
私が、そして「おかえり」ができることは微力ですが、さまざまな方とつながりながら、「好きなことしい、何かあったら絶対たすけるから」そう言える環境を整えていきたいと思っています。
今日までご理解やご協力、ご支援くださった皆さま、応援してくださった皆さま、ありがとうございます。今日からまた歩みを進めてまいりますので、どうかご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

理事長 枡田 ふみ