天理モデル
里親家庭や児童養護施設等を巣立った人たちが「何かあれば天理に行けばなんとかなる」と思える居場所(心の拠り所)を「おかえり」がある奈良県天理市で作りたい。そして「天理モデル」がアフターケアの一つのモデルとなればと考えています。
里親家庭や児童養護施設等を巣立った人たちの現状
里親家庭や児童養護施設等で暮らす子どもたちは、原則高等学校を卒業すると里親家庭や児童養護施設等を巣立っていかなければなりません。家庭引き取りの場合もありますが、多くの子どもたちは一人暮らしや職場の寮生活を始めます。家族の後ろ盾(セーフティーネット)もなく、多くが虐待の心の傷を抱えた彼らが一人で生活を営んでいくことは容易ではありません。
職場の寮で生活している人が、退職した場合は仕事と住居を一度に失うことになります。彼らの多くは頼れる大人の存在が希薄で、生活そのものが破綻してしまいかねないのです。
必要とされていること
- 施設等を巣立った人たちが気軽に集える居場所(心の拠り所)
- 就労支援(職業適性検査・職場見学・職場体験・就労先)
- 緊急時、一時的に住める住居
- 緊急時に必要なお金
天理市の資源
天理市には、社会的養護に関する施設や団体が揃っています。
- 里親・ファミリーホーム
- 児童養護施設
- 退所児童等アフターケア事業所
- 児童家庭支援センター
- 天理大学(社会福祉学を学ぶことができます)
天理モデル
「おかえり」が相談窓口となり、必要に応じて適切な人、場所へとつないでいく。
どんな状況・状態でも何か力になれるよう、関係機関、企業や事業所、各種団体、そして地域の方々とつながり合い、地域ぐるみで里親家庭や児童養護施設等を巣立った人を支える基盤作り、「好きなことしい。何かあったら絶対たすけるから」そう言える環境をまずここ天理市でつくりたい。