home ホーム  > 令和7年度もよろしくお願いします

  • 2025年04月01日(火)

こんにちは(*^^*) 
いろいろなところで桜が見頃を迎えていますね🌸

令和7年度が始まりました。

新社会人になられた方、おめでとうございます✨

今日から始まる新しい毎日を応援しています(^^)/

さて、3月29日(土)のブログで、これまでのこと、そしてこれからのことをお話ししました。

その日の夕方に、フラッと立ち寄ってくれた人がいました。
高校3年生の頃から「おかえりサロン」や「SST(生活に必要なことを学ぶ勉強会)」に参加し、巣立った後は、仕事の休みなどに立ち寄り、ゆっくりと過ごしてくれていたMさん。

今月、人生の節目を迎えることになっていて、その前に会いに来てくれました。

ちょうど出先から戻ったタイミングで、駐車場から歩いて来てくれたMさん。久しぶりの再会とは思えないほど自然な様子。突然来てくれたので、こちらがとってもびっくりしたくらいでした。

Mさんとは出会って9年近くになります。
こうしたつながりが、「おかえり」の目指す、「ふるさと」(心の拠り所)や第二・第三の実家のような存在につながっているようにも感じています。

「おかえり」は、里親家庭や児童養護施設などを巣立った人たちの「ふるさと」をつくりたい。そして、第二・第三の「実家」のような存在になれればと思っています。

「おかえり」に行けばいつもの人がいて、その日の気分で選んだマグカップにおいしいコーヒーを入れてもらい、手作りのお菓子を食べながらいろんな話をする。その中で、困り事などが出てくれば相談できる。そして、明日への活力をつけて、「また来るわ~」とそれぞれの地域に帰っていく。私たちが目指しているのは、何かあったときはもちろん、何もなくてもフラッと立ち寄れる居場所の一つになることです。

先日のブログでお伝えした通り、今年度より、「ふるさと」(心の拠り所)を作ろうという「ふるさとプロジェクト!」を本格的に進めます。

「life café」を常時開放するとともに、交流会や食からのアプローチなどを通して、巣立った人たちが気軽に立ち寄れて、居心地の良い、そんな環境を整えていきます。

「好きなことしい、何かあったら絶対たすけるから」そう言える環境をつくりたい。そして、気兼ねなく、いつでも帰ってこれる居場所(心の拠り所)をつくりたい。

早いもので、16期目となりました。
令和7年度も一つひとつのご縁を大切にしながら、一歩、一歩、今出来ることを精一杯努めて参りますので、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

NPO法人 おかえり
理事長 枡田 ふみ

  • 2025年03月29日(土)

こんにちは(*^^*)

久しぶりのブログとなりました。
あたたかかったり、寒かったりの毎日ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

さて、令和6年度、最後の日となりました。

今から15年半前の夏、私たち家族は、里親家庭や児童養護施設などを巣立った後の具体的なアフターフォローや社会的な支援がほとんどないことを知りました。

両親が養育里親を始める時から、高校卒業後には妹(里親委託児童、以下妹)たちが我が家を巣立っていくことは理解していましたが、巣立った後にも相談できる場所が当たり前にあるものだと思っていました。

そう思っていたからこそ、その現実・現状を知った時の衝撃はとても大きく、目の前で、当時高校2年生だった妹が「私どうしたらいいの」と泣き崩れていましたが何も言ってあげられませんでした。ただただショックで不安で。

そんな中で浮かんできたのは、「妹たちをたすけたい」という思いと、「安心して我が家を巣立たせてあげたい」という思い。

どうしたらいいのだろうと考えていたときに、父から「NPOを作ったら?」と言ってもらい、調べてみると、資格も資本金もいらない。「私でもできるわ!」と光が見えた気がしました。

妹たちにも話し、さらに設立に向けての気持ちは大きくなり、後に初代副理事長を務めてくれた友人に背中を押してもらい、「おかえり」設立を決意しました。

当時思い浮かべていたのは、「30年後の未来」。

「里親家庭や児童養護施設などを巣立った人たちやその子どもたち、家族、里親さんや施設の方々、「おかえり」メンバーや地域の方々…たくさんの人が「おかえり」に集まって、子どもたちが走り回っているのを大人たちはあたたかい目で見守っている。そして、社会的養護が特別なことではなく、一つの形として社会の中に受け入れられ、笑顔が溢れている。そんなあたたかい未来をつくりたい。」

「好きなことしい、何かあったら絶対たすけるから」そう言える環境をつくりたい。そして、気兼ねなく、いつでも帰ってこれる居場所(心の拠り所)をつくりたいと動き出し、今日に至ります。

あれから15年半が経ち、カタチがなかったアフターケアも環境が整ってきたと感じています。

設立当初より思い描いている「30年後の未来」に向かって次の段階へ踏み出す時がやってきました。

「おかえり」は、里親家庭や児童養護施設などを巣立った人たちの「ふるさと」をつくりたい。そして、第二・第三の「実家」のような存在になれればと思っています。

「おかえり」に行けばいつもの人がいて、その日の気分で選んだマグカップにおいしいコーヒーを入れてもらい、手作りのお菓子を食べながらいろんな話をする。その中で、困り事などが出てくれば相談できる。そして、明日への活力をつけて、「また来るわ~」とそれぞれの地域に帰っていく。私たちが目指しているのは、何かあったときはもちろん、何もなくてもフラッと立ち寄れる居場所の一つになることです。

来年度より、その「ふるさと」(心の拠り所)を作ろうというプロジェクトを進めます。

「life café」を常時開放しするとともに、交流会や食からのアプローチなどを通して、巣立った人たちが気軽に立ち寄れて、居心地の良い、そんな環境を整えていきます。

「おかえりをつくろう」と動き始めて15年半。法人設立より5月で15周年を迎えます。

やっと、ようやく、ここまで来たなと感じています。

「life café に行けば、ふみさんがいる」
本当は、ずっと、やりたいと思っていた環境をつくっていきます。

4月1日より、16期目が始まります。

里親家庭や児童養護施設などで暮らす子どもたちが安心して巣立っていけるように。そして、巣立った人たちが自立し、安心して暮らせるように。

令和7年度も一つひとつのご縁を大切にしながら、一歩、一歩、今出来ることを精一杯努めて参りますので、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、今年度もありがとうございました。
皆さまに、心より感謝申し上げます。

理事長 枡田 ふみ

  • 2025年01月24日(金)

こんにちは(*^^*)

今年度も「令和6年度 奈良県児童養護施設協議会 自立生活支援研修会(公益財団法人 森田記念福祉財団助成事業)」が開催されています。

*自立生活支援研修会とは:県内の児童養護施設で暮らす高校3年生を対象に、児童養護施設を巣立ったあとに困らないように、そして安心して巣立っていけるように様々なスキルを学ぶことを目的とした研修会です。

今年度も「おかえり」は事務局を務めさせていただいております。

今年度は、児童養護施設等で生活している高校3年生向けに全6回、里親家庭・ファミリーホームで生活している高校3年生向けに全1回開催します。 児童養護施設等で生活している高校3年生向けでは、第1回目は児童養護施設の職員の方々と研修会の進め方を、そして第6回目は職員の方々と研修会を終えての振り返りと次年度に向けての話し合う場として設定しています。

9月から始まったこの研修会も、児童養護施設等で生活している高校3年生向けは第3回まで終了、里親家庭・ファミリーホームで生活している高校3年生向けは全1回が先日終了しました。

この研修会のそれぞれの講義をお願いしている講師の先生方も5年以上務めてくださっている方がほとんど。 どのような研修内容がいいのか、どのようなニーズがあるのか、その年その年の高校3年生に合ったものをと、丁寧に内容を考えてくださっています。いつもありがとうございます。

明日は、児童養護施設等で生活している高校3年生向けの第4回目の研修会を予定しています。
三重県名張市にある「湯元 赤目山水園」さまにて、湯元赤目山水園の料理長さまの「和食のテーブルマナー」、「おかえり」の「巣立つときに知っておきたいこと」を開催します。

湯元赤目山水園の社長はじめ従業員の方々が、「テーブルマナー」はもちろん、朝から夕方まで気持ちよく研修会ができるよう丁寧におもてなしをしてくださり、いつもとてもありがたく感じています。

講師の先生、職員の方々とともに、高校3年生にとって実りある研修会になるといいなと思っています(´▽`*)

ふみ

  • 2025年01月18日(土)

こんにちは(*^^*)
とてもいいお天気ですね太陽

今日は先ほどまで「おかえりサロン」を開催していました。
参加してくれた人との話の中で、「数日後がお誕生日」という人がいることが分かり、急いでケーキを調達!

「おいしいなぁ」とケーキを食べながら、いろんなことを話しました。
その中で、お誕生日からの1年間でやってみたいことや育った施設などでのお誕生日の思い出なども。

いろんな話を気兼ねなく話せる居場所の一つになるといいな。
そう思っているので、サロンでのひととき、うれしいなぁと思っていました。

何かあったときはもちろん、何もなくても気兼ねなく立ち寄れる居場所の一つになるといいな。
どんなことでも安心して話せる場所の一つになるといいな。

そんなことを思いながら、日々つながり作りや環境作りをしています。

ふみ

  • 2024年12月26日(木)

【冬季休業のお知らせ】

「NPO法人 おかえり」、「自立サポートセンター with」、「自立サポートセンター RASHIKU」は、下記日程を冬季休業とさせていただきます。

冬季休業期間  令和6年12月28日(土)~ 令和7年1月6日(月)

この期間は留守番電話になっており、対応は1月7日(火)以降にさせていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

NPO法人 おかえり

  • 2024年11月12日(火)

こんにちは(*^^*)
今日はあたたかい一日ですね太陽

10月26日と11月9日に「ふるさとプロジェクト!」(さつまいも掘り)を実施しました。

里親家庭や児童養護施設などで暮らす子どもたちと交流会を重ねながらつながりを作り、巣立った後も自立し、安心して暮らせるよう、子どもたちの「ふるさと」(心の拠り所)を作ろうというプロジェクトです。

今回は、「おかえりファーム」で育ったさつまいも掘りをしました
里親家庭や児童養護施設などで暮らす中学生や高校生が参加してくれて、終始ワイワイとにぎやかなひとときでした(*´▽`*)

 

(参加した高校生が撮ってくれた写真です。ありがとう!)

たくさんのさつまいもを収穫することができました。
参加してくれてありがとう(^^)/

ふみ

  • 2024年11月07日(木)

こんにちは(*^^*)
今日はとっても寒い一日ですね。

今日の夜、今年度2回目の理事会を開催します。

今回は、議案が3つ。

その1つが先日採択いただいた「丸紅基金 2024年度(第50回)社会福祉助成」について。
先日のブログでもお話していましたが、採択いただいた「居場所のキッチン備品・機器の購入」について共有し、大切に活用できるよう話し合う予定です。

理事や監事と話し合う中で、さまざまな視点から気づかなかった視点やよりよいカタチになっていくようなアイデアが出てくることも多く、とても大切な時間となっています。

それぞれ仕事を終えて駆けつけてくれることに感謝。
さぁ、実り多い時間となりますように。

ふみ

  • 2024年11月06日(水)

こんにちは太陽
今日は肌寒い一日ですね。

先日、「奈良県社会的養護の当事者団体 明日天気になぁれ」の親睦会をしました♪
今回は、アイシングクッキー作りをしました!

先月のブログでもお話ししていましたが、「児童養護施設職員向け交流会」に引き続いてのアイシングクッキー。楽しみにして来てくれた人もいてうれしかったです( *´艸`)

今回は10月だったので、ハロウィンの形と色を用意しました。
中学生・高校生・巣立った人が参加してくれて、アイシングクッキー作りが初めての人もいましたが、みんなとっても上手!

それぞれ集中して取り組んだり、ワイワイ話して他の人の作品を見たりして、かわいいハロウィンクッキーができました♪

参加してくれてありがとう!
またよかったら参加してね(*^^*)

ふみ

  • 2024年10月30日(水)

こんにちは(*^^*)
今日は肌寒いですねくもり

今日は「SST(ソーシャル スキル トレーニング・生活に必要なことを知る勉強会)」のお話を。

「SST」とは、里親家庭や児童養護施設などで暮らす高校生以上の人や巣立った人を対象に、巣立った後の生活に必要なスキルを学ぶ勉強会です。

この「SST」をはじめたきっかけは、「おかえり」ができる前…我が家の妹(里親委託児童)との暮らしを通して、巣立ったあとに困らないように、さまざまなスキルを知る・身につけることが必要だと強く感じてきました。そんな思いから、いろいろと調べていく中で「SST」という言葉を知り、どのような形がいいか模索しながら、はじめて企画したのは、里親家庭や児童養護施設などで暮らす子どもたちをお招きして実施した、ホテルでの「テーブルマナー」でした。その後、「おかえり」理事の弁護士による「法律講座シリーズ」などを実施し、参加くださる方々からもその必要性についてのお話を頂戴してきました。
現在は、全体では隔月での実施、そして個別のニーズに合わせて実施しています。
「個別SST」では、巣立った後の資金シミュレーションの実施のニーズが特に多いように感じています。

全体で隔月で開催している「SST」、9月28日(土)に開催しました!
今回のテーマは、「住居について」。

まずは、どんな部屋に住みたいかを書き出します。
「駅から近いところ」「2階以上のところ」「バストイレ別のところ」…。

その後に、実際に賃貸情報誌を使って、条件に合った部屋を探して、それぞれどの部屋がいいか、その選んだポイントとともに出し合いました。

自分で考えるだけではなく、他に参加した人やスタッフの意見を聞くことで、どんな選び方があるのか、他の人がどんなことを考えているか、知ることができるように心がけています。

住居探しをするのはインターネットでもできますが、おかえりの「SST」ではあえて情報誌を使用しています。

いくつかの物件を一度に見ることができるのと、他の人の意見を聞いた時に共有しやすく、自分が見落としていた物件があることに気づくことができるなど、いろいろとメリットがあるように感じています。

参加してくれてありがとう!
またよかったら参加してね(^^)/

ふみ

  • 2024年10月29日(火)

こんにちは(*^^*)
今日は雨模様雨

今日は「ライフストーリーワーク」のお話を。

子どもの生い立ちを、子どもと一緒に整理していくことを「ライフストーリーワーク」と言います。「おかえり」では、里親家庭や児童養護施設などで暮らす子どもたちの自立に向けて必要とされる活動の一つとして、「ライフストーリーワーク」の啓発を推進しています。

9月20日(金)に開催された「令和6年度 奈良県社会的養護従事者キャリアアップ事業 第1回 研修会 テーマ:ライフストーリーワーク基礎講座 ~理念と目的~」にて、「おかえり」が製作した「ライフストーリーワークって何?」の冊子と「おかえり」の取り組みについて紹介させていただきました。

はじめに、私と「ライフストーリーワーク」との出合いからお話ししました。

私と「ライフストーリーワーク」との出合いは2011年、今から13年ほど前になります。
当時我が家で生活をともにしていた中学生との出会いがきっかけでした。

一緒に生活する中で、定期的に「ふみ姉、ちょっと話聞いてー」と話を聞くことがありました。静かな部屋で3時間、4時間、止めずにいたら恐らく際限なしに話し続けます。そして、最後に話すには、自分が一番胸に秘めていること、気になっていること、いつも同じ話でした。

その姿を見て、何かにとらわれているのではないかと感じていました。
自分の中に何かがいて、その何かの正体がわからないまま、どこに行けばいいか、何をすればいいか分からずその場所から動けずにいる。その姿を見て、どうしたらこの子が生きやすくなるんだろうと考えていた時に浮かんできたのが、「整理が必要ではないか」という思いでした。自分自身の生い立ちが整理できれば、この子は生きやすくなるのではないか。そんな思いが強まりました。

どのように生い立ちを整理したらいいんだろうと、その方法をいろいろと探していたときに尊敬する方のブログの中で「ライフストーリーワーク」が紹介されているのを見て、拝読したときに「これだ」と衝撃を受けたときのことは今でも鮮明に覚えています。その数ヶ月後にありがたいことに才村先生と出会い、学ばせていただくようになりました。

才村先生に「ライフストーリーワーク」について教えていただく中で、より多くの人に知っていただきたいと思い、いつも大変お世話になっている児童養護施設の施設長にお声がけし、共に学びを深めることになり、少しずつその輪が広がり、「奈良ライフストーリーワーク研究会」へとつながっていきました。

冊子「ライフストーリーワークって何?」は、「奈良ライフストーリーワーク研究会」の皆さまはじめ、さまざまな方のお力添えをいただいて完成しました。「ライフストーリーワーク」を初めて知る方への一歩として、「ライフストーリーワーク」とは何かを正しく理解できるようにと製作しています。「ライフストーリーワーク」を初めて知る方はもちろん、子どもたちに向き合う際に支援者自身の思いを新たにしていきたいときにも読んでいただけるとうれしいなと思っています。

私自身、「ライフストーリーワーク」に出合ったのは、「おかえり」を設立した次の年だったのですが、「おかえり」の活動自体、他にほとんど前例がなく右も左も分からない状況で、これでいいのかなと思うことも多かったのですが、「ライフストーリーワーク」との出合い、そして「奈良ライフストーリーワーク研究会」の方々との学びを通して、子どもには知る権利があること、もしかしたら目の前にいる若者が悲しむかもしれないと思うことも、それを悲しいかどうか決めるのは本人だということ、どんな気持ちも本人の大切な気持ちで、思っていい、話せるところで話していい、聞いてもらってもいい、それが私であれば私もその気持ちを大切にして一緒に考えようと、向き合い方も学ばせていただいたように感じています。

「おかえり」は、里親家庭や児童養護施設などを巣立った人が希望されたときに、「ライフストーリーワーク」を実施できる体制を作っていきたいと思っています。

里親家庭や児童養護施設などで暮らしているときには、里親さんや職員さん、児童相談所の職員さんなどチームで実施することができますが、巣立った後、特に一人暮らしをしている人が希望されたときは、生い立ちの整理をする中で、起こりうる可能性のある気持ちの揺れにどう対応するかなど、どうすれば本人の知る権利にこたえられるか、その形を模索しています。さらに学びを深め、巣立った人が実施を希望されたときに「ライフストーリーワーク」を実施できる体制を、才村先生とともに整えていきたいと思っています。

ふみ