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14年が経ちました。
こんにちは(*^^*)
今日は、私にとって特別な日。
「おかえり」を作ろうと決めた日です。
2009年9月6日。
今日でちょうど14年が経ちました。
あっという間だったようにも感じますが、とてもとても中身の濃い、そんな時間だったように思います。
今から14年前の夏、私たち家族は、里親家庭や児童養護施設等を巣立った後の具体的なアフターフォローや社会的な支援がほとんどないことを知りました。
両親が養育里親を始める時から、高校卒業後には妹(里親委託児童、以下妹)たちが我が家を巣立っていくことは理解していましたが、巣立った後にも相談できる場所が当たり前にあるものだと思っていました。
そう思っていたからこそ、その現実・現状を知った時の衝撃はとても大きく、目の前で、当時高校2年生だった妹が「私どうしたらいいの」と泣き崩れていましたが何も言ってあげられませんでした。ただただショックで不安で。
そんな中で浮かんできたのは、「妹たちをたすけたい」という思いと、「安心して我が家を巣立たせてあげたい」という思い。
どうしたらいいのだろうと考えていたときに、父から「NPOを作ったら?」と言ってもらい、調べてみると、資格も資本金もいらない。「私でもできるわ!」と光が見えた気がしました。
妹たちにも話し、さらに設立に向けての気持ちは大きくなり、迎えた14年前の今日。後に初代副理事長を務めてくれた友人に背中を押してもらい、「おかえり」設立を決意しました。
当時思い浮かべていたのは、「30年後の未来」。
「里親家庭や児童養護施設等を巣立った人たちやその子どもたち、家族、里親さんや施設の方々、「おかえり」メンバーや地域の方々…たくさんの人が「おかえり」に集まって、子どもたちが走り回っているのを大人たちはあたたかい目で見守っている。そして、社会的養護が特別なことではなく、一つの形として社会の中に受け入れられ、笑顔が溢れている。そんなあたたかい未来をつくりたい。」
「好きなことしい、何かあったら絶対たすけるから」そう言える環境をつくりたい。そして、気兼ねなく、いつでも帰ってこれる居場所(心の拠り所)をつくりたいと動き出し、今日に至ります。
巣立った後、頼ることや帰ってくることに遠慮を口にしていた妹に、「おかえり」を作って「これがふみ姉の仕事やから」いつでも気兼ねなく帰ってきてね。そう言えるようにと思っていた当時。
あれから14年。
その言葉の通りになっていて、スタッフたちもいてくれて、どんな状況・状態でも何か力になれるようにと活動している…。
何もわからないまま動き出した14年前の自分が「今」の自分を見ると、きっとすごく驚くだろうな。
里親家庭や児童養護施設等で暮らす子どもたちや巣立った人たちとのつながりが少しずつ広がり、とてもとても多くのご縁に恵まれ、たくさんの方に支えていただき、思い描く未来へ向かって歩むことができています。皆さまに、心から感謝しています。
そして、我が家を巣立った妹たちが「ただいま~」と帰ってくることがとてもうれしい。「おかえり」をつくってよかったなと思っています。
里親家庭や児童養護施設等で暮らす子どもたちが安心して巣立っていけるように。そして、巣立った人たちが自立し、安心して暮らせるように。
私にできること、「おかえり」にできること。
一歩、一歩、今出来ることを精一杯歩みを進めていきます。
皆さま、いつもありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ふみ