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法人設立11周年を迎えました。
本日、2021年5月19日、NPO法人 おかえりは法人設立11周年を迎えました。
我が家にやってきた妹(里親委託児童)との出会いから生まれたこの活動、多くの方に教えていただき、学ばせていただきながら今日まで歩みを進めることができました。
「おかえり」に関わるすべての方に心より感謝申し上げます。
「おかえり」設立当初より目指している未来ビジョンがあります。
それは、「30年後の未来」です。
「里親家庭や児童養護施設等を巣立った人たちやその子どもたち、家族、里親さんや施設の方々、「おかえり」メンバーや地域の方々・・・たくさんの人が「おかえり」に集まって、子どもたちが走り回っているのを大人たちはあたたかい目で見守っている。そして、社会的養護が特別なことではなく、一つの形として社会の中に受け入れられ、笑顔が溢れている。そんなあたたかい未来をつくりたい。」
この未来を目指して、一歩、一歩、今できることを精いっぱいと歩みを進めています。
「30年後の未来」を思い描き、その未来を目指して11年という時間が流れました。
はじめの10年は、「知ること」と「つながること」の10年だったように思います。
里親家庭や児童養護施設等のこと、巣立った後のこと…。
里親家庭や児童養護施設等で暮らす子どもたち、巣立った人たち、里親さんや児童養護施設等の施設長はじめ職員の方々、関係機関の方々、応援してくださる方々…。
10年という時間の中で、多くのご縁に恵まれ、学ばせていただきました。
そして、「一緒に」考える機会をたくさんいただきました。
昨年からの10年は、「あたたかい人の輪を広げること」。
里親家庭や児童養護施設等で暮らす子どもたちが安心して巣立っていけるように。そして、巣立った人たちが自立し、安心して暮らせるように。
そのためには、多くの方の力が必要。
その思いから、設立当初より、講演会や「こどもひろば」の開催、講師派遣、絵本「明日天気になぁれ」の製作などをしてきました。
私たちが守りたいのは、子どもたちや巣立った人たち。そして、その子どもたちや巣立った人たちの未来。
子どもたちや巣立った人たちのプライバシー保護のため、活動によっては難しいものもありますが、これからは少し間口を広げて、さまざまな方と一緒につくっていけるといいなと思っています。
思い描く、「30年後の未来」まで、あと19年。
「一人とつながれば、誰かをたすけることができる」
これは、「おかえりをつくろう」と思い立った頃から思っていることです。
一人でも多くの方に知っていただき、あたたかい人の輪が広がるように。
一歩、一歩、今できることを精いっぱい歩みを進めていきます。
いつも、ありがとうございます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
2021年5月19日
NPO法人 おかえり
理事長 枡田 ふみ