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「好きなことしい。何かあったら絶対たすけるから」
こんにちは(*^^*)
「好きなことしい。何かあったら絶対たすけるから」。
そう言える環境をつくりたい。
「おかえり」をつくろうと思ったきっかけは、このブログの中でも何度もお話ししていますが、我が家で初めて迎えた妹(里親委託児童)との出会いからでした。
今から12年前・・・妹が高校2年生の夏頃に、里親家庭や児童養護施設等を巣立った後の具体的なアフターケアや社会的な支援が限りなく少ない現状を知りました。
両親が里親を始めるときから、里親家庭や児童養護施設等で暮らす子どもたちは、原則的に高等学校を卒業すると、里親家庭や児童養護施設等を巣立っていくことは理解していましたが、巣立った後には相談できる場所が当たり前に用意されるものだと思っていました。でも、そのような場所はないという現実・現状を知り衝撃を受けました。
その現実に直面した妹が、「私、どうしたらいいの」と泣き崩れていましたが、私自身も衝撃が強すぎて何も言ってあげられませんでした。
当時、自分が高校生の時はどうだったかと考えると、将来について考えてはいましたが、それ以上に、高等学校を卒業したら何しよう。どこに遊びに行こう。こんなことがしたい、あんなこともしたい。と、なんだか夢や希望に溢れていたように思い出しました。また、「自由になる」と漠然とした期待ももっていたように思います。
それはなぜだったのかと考えたときに、周りの人が環境を整えてくれていたんだと気づきました。
それと同時に、妹との違いの大きさにショックを受けました。
その直後に妹とお出かけした際、妹に「我が家を巣立った後、何かあったら言う?」と聞いたときに返ってきたのが、「言いたいけど言えへんかもしれない」という言葉でした。
「私が、(我が家を)巣立ったら、我が家には新しい里子がやってくる。きっと家族みんな、私にしてくれたみたいにその子らに一生懸命するやろう。そしたら忙しいやろうから」と遠慮の言葉を口にしました。
私たち家族は、妹を我が家に迎え入れる時から、当たり前に一生のつきあいだと思っていましたが、その言葉を聞いて、「私が、おかえりと言える場所を作って、いつでも帰ってきて相談できるような形をつくったらどう? “これがふみ姉の仕事やから” と言ったらどう?」「それはうれしい」 …この会話から「おかえり」は始まっていきました。
当たり前のことを当たり前に。
今の年代の楽しいことを存分に楽しませてあげたい。
そう思ったときに浮かんできたのが、「好きなことしい。何かあったら絶対たすけるから」そう言える環境をつくりたいという思いでした。
楽しい未来、楽しい毎日を心から楽しく、そして幸せに暮らしてもらいたい。
多くの方とのご縁をいただき、少しずつできることも増えてきました。
一人でも多くの方に知っていただき、あたたかい人の輪がもっともっと広がっていきますように。
そして、その先には、思い描いている「30年後の未来」。
笑顔溢れる未来につながっていきますように。
ふみ