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「おかえり」

2010年11月18日 

こんばんは。

昨日のブログで、上の妹が自分の描く未来に向かっての大きな挑戦をしたと書きました。

早いもので、中学2年生の終わりに我が家へやってきた上の妹も高校3年生。卒業まであと4ヶ月弱となりました。つまり、我が家を巣立っていくまであと4ヶ月弱。

里親家庭や児童養護施設を巣立った後のアフターフォローがなにもない現実を受け、里親家庭や児童養護施設を巣立った人々が自立し、安心して暮らせるよう援助や支援に寄与することを目的とした、 【NPO法人おかえり】 を設立させていただいて明日で半年になります。

今日と明日は 【NPO法人おかえり】 を設立させていただいた経緯や今現在の状況、未来ビジョンについてお話させていただこうと思います。

改めまして、NPO法人おかえりの理事長をさせていただいております、枡田ふみと申します。私は、両親が養育里親をしているので実子にあたります。来年の2月で初めて奈良県より里子を委託されてから丸4年を迎え、里子は現在、高校3年生(上の妹)、高校2年生(真ん中の妹)、中学2年生(下の妹)の3人、私には弟が2人いるので、家族8人、毎日賑やかに暮らしています。

去年の夏頃より、上の妹の進路や将来について家族で話し合う機会が増え、妹が巣立った後の不安や恐怖と戦っていること、周りの友だちとの違いに戸惑い、葛藤していることを知りました。

どうにかしたい。でも、どうしたらいいんだろうと悶々としていたときに、妹たちとお出かけをすることになり、巣立った後について色々と話しました。 「巣立った後になんかあったら言う?」と聞くと、 「言うと思うけど、気を使うかも」 と両親を気遣う妹たち。 「もし、私がNPO法人を立ち上げて、”これがふみ姉の仕事やから”って形を作ったら言いやすい?」 と聞くと、 「言いやすいし、うれしい」 と笑顔を見せてくれました。

今年の夏頃より、色々な方とお話させていただく機会があり、 「なぜ、NPO法人を立ち上げられたのですか?」 と何度かご質問をしていただきました。

答えは、 「妹たちを助けたいから」 です。

妹が巣立った後の不安や恐怖に襲われ泣いているのを見たときに、一緒に涙しながら、疑問ばかり浮かんできました。 「私が上の妹と同じ年齢のとき、高校を卒業した後のことを考えると楽しみで仕方がなかったのに、なんで不安や恐怖の方が勝ってるんやろう」 「なんでこんなに重たいものを背負っているんやろう」 「なんで、、、」

妹が抱えている不安や恐怖、全てをなくすことはできないかもしれませんが、これからの楽しい未来に、不安や恐怖が大きいなんておかしい。 《自分のしたいことしい。なんかあったら絶対助けるから》 そう言える環境を作りたいんです。上の妹が巣立つ3月までに。

実際に、上の妹が巣立ってからでないと、何が必要かはわかりません。でも、SOSを訴えてきたときに何か力になれるよう、今はしっかりとした基盤作り、また、ネットワーク作りをしています。

そして、3月6日に開催致します、 《第1回 NPO法人 おかえり 設立記念&里子の卒業記念講演会》 に向かって、様々な方のお力を貸してただきながら活動しています。

(長い文を読んでくださいましてありがとうございます。明日につづきます。)

ふみ

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